Call Of Dutyで一番面白いのは「Modern Warfare(2007)」シリーズ

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僕はFPSが大好きだ。
最近ではレインボーシックスシージにハマっている。

そして僕は、Activisionが販売する「コールオブデューティー」も大・大・大好きだった。

特にCall of duty4 Modern Warfareには莫大な時間を費やした。

※MWは、リマスター版や2019年版などもありますが、当記事では主に2007年に発売された「MW」と、その後継シリーズについて語っています。

[blogcard url=”https://pakkan-blog.com/far-cry”] ※関連記事は最後にまとめて紹介します

追記:新作がなんと「Call of Duty: Modern Warfare」!

2019年発売予定の新作は、な、なんと「モダンウォーフェア」!!!
しかもタイトルからナンバリングが完全に外れている!
最近は「未来戦争」か「過去戦争」が部隊のFPSが多く、久しぶりの現代戦が発売されるという点にも好感が持てます
これはめっちゃ楽しみですね。

「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」シリーズの作品情報

コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア

発売日 2007年12月6日
プラットフォーム PlayStation 3、Xbox 360、Microsoft Windows
発売元 Activision
対象年齢 15歳以上
登場する機関 イギリス陸軍特殊部隊(SAS)、
アメリカ海兵隊(U.S.M.C.)、
The Four Horsemen(敵対するテログループ)
大まかなストーリー 選抜試験をパスしたばかりの新兵「ソープ」と、ベテラン兵士の「プライス大尉」(どちらもSAS所属)が主軸となり、世界的テロ組織「フォーホースメン」と戦う。

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

発売日 2009年11月10日
プラットフォーム PlayStation 3、Xbox 360、Microsoft Windows
発売元 Activision
対象年齢 17歳以上
登場する機関 Task Force 141(各部隊の精鋭たちが集められた架空のチーム)、
アメリカ陸軍第75レンジャー連隊(U.S.Army 75th Ranger Regiment)、
アメリカ国防総省(United States Department of Defense)、
ロシア超国家主義派(Ultranationalist)、
ブラジル民間武装組織(Brazilian Militia)
大まかなストーリー 前作MWのラストにて、ソープのラストスタンドモードにより抹殺されたザカエフ。それから5年たった2016年。あろうことかロシアの大統領はザカエフを信奉。更に超国家主義者のマカロフは、政治不安定の隙を見て大量の軍事物資を入手。そしてロシア空港にてテロを起こす際、自分たちがロシア人であることを隠すために「ロシア語を話すな」と言うも、間違えて「殺せ。ロシア人だ。」と言ってしまう。そしてプレイヤーが言われた通りに一般ロシア人を殺したら、即ゲームオーバーとなってしまった。(日本語版誤植による大事故)

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3

発売日 2011年11月8日
プラットフォーム PlayStation 3、Xbox 360、Microsoft Windows
発売元 Activision
対象年齢 17歳以上
登場する機関 タスクフォース141(MW2の頃より規模が縮小)、Delta Force(アメリカ軍・アメリカ陸軍第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊)、
イギリス特殊空挺部隊(Special Air Service/S.A.S.)、
ロシア超国家主義派(敵テロリスト)、
ロシア連邦警護庁(Federal Protective Service/FSO)、
フランス国家憲兵隊治安介入部隊(GIGN)
大まかなストーリー 前作にて、ラスボスの雰囲気を漂わせながらもさりげなく生き残っていたマカロフ。そんなマカロフとの死闘が描かれる。この頃にプレイヤーも、「ソープがモヒカン頭だった」という衝撃的な事実にも慣れ始める。

まず、CODシリーズの特殊な製作形態を説明

CODシリーズはActivision(アクティビジョン)というデベロッパーから販売されているが、制作スタジオはほぼ毎回異なる。

恐らくCODで一番の人気シリーズは「Black ops」だと思うが、このシリーズはTreyarch(トレイアーク)が製作している。

そして以前、「Infinity Word(インフィニティワード)」という制作スタジオがCODに介入しており、MWシリーズはこのInfinity Wordが製作を手掛けていた。(改めて調べたが今でもInfinity Wordは生きている)

そしてCODは、ほぼ毎年新作が発表されている。
この手の大作ゲームをたった一年で作り上げるのは不可能に等しい。

 

だから2つ以上の製作スタジオを使い、各スタジオに2年間はCOD製作に集中させているのだ。

今ではInfinity Ward、Treyarch、SLEDGEHAMMERGAMES(スレッジハンマーゲームス)の3スタジオが製作に加わっているようだが、僕はやはり「Infinity Ward」の技術力に惹かれる。

でも、Infinity Wardの主要社員は全員「Respawn Entertainment(リスポーンエンターテインメント」という「タイタンフォールシリーズ」を手掛けるスタジオに移籍してしまったらしい。(もしくはInfinity Wardの主要社員たちが立ち上げた)

だから、今のInfinity Wardにはあまり勢いが無いように思える。

Infinity WardはFPS業界を変えた

Modern Warfareのファーストミッション
Modern Warfareのファーストミッション

CODがまだ第二次世界大戦しか描いていなかった頃も、Infinity WardとTreyachの交互製作が採用されていた。

そしてこの頃から「Infinity Wardの方が質が良い」という評価だった。
実際、COD2は3よりも濃厚で面白く、オンラインの寿命も2の方が長かった。
※cod2がInfinity Ward、3がTreyach製作。

そんなInfinity Wardが「Call of duty4 Modern Warfare」を発表して、世のFPSに対する見方が一気に変わったように思える。

 

コンシューマ機でのオンラインFPSの人口も、MWの発売以降日本含め一気に増えた。

「Call of duty4 Modern Warfare」の魅力については、後でじっくりねっとり解説していく。

大人気のMWシリーズ。でもMW3になって明らかに質が落ちた

派手さは増したが、ゲーム性は落ちたModerrn Warfare3
派手さは増したが、ゲーム性は落ちたModerrn Warfare3

MW2までは100%Infinity Wordの力だけで製作されていたが、MW3になって「SLEDGEHAMMERGAMES」との協力製作となった。
このせいか分からないが、MW3は恐ろしく微妙だった。

MW3の不満点など当に忘れているのだが、マップが入り組んでいて、一か所に集中できるポジションがほぼ無かったのが痛い。

それにPerkの組み合わせも全然面白くなかった。

MW2までのPerk設定は、「このPerkとこのPerkを組み併せたら強いのに、それが絶妙にできなくなってる」とか、あらゆる点でしっかり計算されていたように思う。

でもMW3はその辺りの計算が微妙だったようで、Perk1枠からPerk3枠まで、全て適当に割り当てられたのではないかとすら思えてしまう。

MW3もそこそこ面白かったのだが、それでも質が落ちていたのは認めざるを得ない。
一応、三部作にも及ぶキャンペーンのストーリーがしっかり終わったので、そこは高評価。

Modern Warfareのナンバリング(余談)

 

MWシリーズは以下のようなナンバリングとなっている。

第一作:Call of duty4 Modern Warfare
第二作:Call of duty Modern Warfare2
第三作:Call of duty Modern Warfare3

見ての通りちょっとややこしい。
何故こんなややこしいことになってるのか?

まず、一作目のMWは、Call of dutyブランドの純粋な続編として登場した。
完全にCODの4作目だ。

だから、Call of dutyというブランドに対して、「4」という数字が振られ、そしてサブタイトルとして「Modern Warfare」が付いている。

しかし、想像以上にMWがヒットしたためMWがシリーズ化することとなった。
通常通りの方式で次回作もナンバリングするとなると「Call of duty6 Modern Warfare2」となる。※5作目にはTreyachが開発した「Warld at War」が入る為。

こうなるとさすがに意味が分からない。

Modern Warfareは、今までのCODシリーズの中でも群を抜いて人気だった。
その人気によって「ナンバリングを外す」という状況に至ったらしい。

とにかく、MWシリーズのナンバリングが若干ややこいのは、こういった事情がある。

Black opsシリーズは個人的に論外

Black Opsの人気キャラ「フランク・ウッズ」
Black Opsの人気キャラ「フランク・ウッズ」

Treyach社手掛ける「Black ops」シリーズは、一応CODブランドとして一番の売り上げを記録しているらしい。
ただ、個人的にはびっくりするくらいハマらなかった。

まず、Black ops1では音が気持ち悪かった。
自分の足音がえらい大げさに聞こえて、ヘッドセットでのプレイ中にかなりの違和感を感じた。

それ以降のBOシリーズも音がなんか僕には合わず、プレイしていて心地良さを感じられなかった。
(具体的な点を挙げられないのがもどかしい)

その点Infinity Word製のMWは、プレイ中の爽快感がかなり高かった。
これはなんでだろう。

武器のデザイン、発射音についても明らかにMWの方がクオリティが高かったし、マップの品質も高いというか、自分に合っていたように思う。

ただこれだけは言える。
Black ops1のキャンペーンは神。

Call of duty4 Modern Warfareの魅力

思い出補正もあるのだろうが、僕はとにかくCall of duty4が好きだ。
今更感が半端ないのだが、COD4MWの魅力を書いていく。

MWの魅力①当時斬新な現代戦だった

現代よりちょい未来が舞台
現代よりちょい未来が舞台

忘れもしない2007年のオンライン事情。
僕はXbox360を持っていたのだが、フレンドのほぼ全てがCODをプレイしていた。

MWは「現代よりちょい未来」くらいの舞台設定で、武器にも愛着が湧きやすかった。

MWが登場するまで、CODは一貫して第二次世界大戦ばかり。
だから「CODの次回作は現代戦」だと聞いた時、僕は凄くびっくりした。
心の底から発売を待った。

発売前からトレイラーをあそこまで何度も見続けたのはMW以外にない。
赤いドットサイトで敵兵士を一層していく主人公。

 

今でこそ当たり前のドットサイトだが、CODがドットサイトをFPSに定着させたのではないだろうか。(完全に推測)

MWの魅力②濃密なキャンペーン

MWはキャンペーンも志向
MWはキャンペーンも至高

MWはマルチだけじゃなくキャンペーンも魅力的だ。

キャンペーンが最高なCODは、恐らく「Black ops」か「MW」のどちらかだ。
個人的には圧倒的にMWなのだが、世論ではこの2つでキレイに割れると思う。

MWは、「ソープ」という新米兵士が主人公だ。
まず最初に訓練のようなものを受けるのだが、これがまた面白い。
いかにスムーズに進めるか、そして「ベテラン」を目指すかというところで多くの廃人を生み出した。
序盤の簡単なチュートリアルで廃人を生み出すのだから、相当凄い。

そして夜の船上ミッション。
これも凄く心に残っている。

ミッションをクリアし、崩れていく船からの脱出。
最後の最後、船からジャンプしヘリに飛び乗る。

しかし上半身しか乗らず、そのままズルズルと落ちていく・・・。
ギリギリのところでプライス大尉が腕を掴む。

そして「Call of duty4 Modern Warfare」のタイトルロゴ。

このタイトルロゴを観た時に僕は、

「あぁ。僕は今、ゲームじゃなくて映画にいるんだな。」と心の底からワクワクした。
あの体験はMWでしかできない。

ストーリー中盤での核兵器の演出も、そして、「ラストスタンド」の演出。
果ては、ゲームクリア後の飛行機ミッションも含め、全てが最高レベルだった。
そして、「チェルノブイリ」という神キャンペーンは未だにどの作品にも超えられてない。

マクミラン大尉とステンバーイしたのは永遠に忘れない
マクミラン大尉とステンバーイしたのは永遠に忘れない

プライス大尉の回想シーンを体験しているという設定のこのミッション。
基本的にはスクリプトで進む一本道のミッションだが、これでもかというくらいにアイディアが詰め込まれていた。

MWの魅力③マップが神ってる

COD4MWのマルチプレイ用マップ「Crossfire」
COD4MWのマルチプレイ用マップ「Crossfire」

FPSオンライン対戦において、マップの完成度は非常に重要だ。
これは僕個人の見解だが、Infinity Wordが作るCODは、Treyach社が作るCODとは比べ物にならないくらいマップの品質が高いと思っている。

特にMWは素晴らしく、まずマップの広さが丁度良い。
次回作のMW2ではマップが広くなっており、敵との遭遇率が極端に下がった。(これはこれで良いのだが)

MWはそのマップの狭さから、若干サブマシンガンが強い印象を受けるが、「スナイプよりも突撃の方が強い」というゲーム性はかなり好きだった。

そしてMWは、オブジェクトがミリ単位で計算されていた。
絶妙に危険を冒さないと覗き込めない地点が多く、あらゆるオブジェクトが意味を成していた。
今でこそ当たり前かもしれないが、当時は凄い偉業だったように思える。

更に、MWはマップの雰囲気が良い。
他FPSに比べマップの個性が強く、その雰囲気を基にマップが頭に入りやすかった。

MWの魅力④絶妙なキルストリーク

COD4MWの攻撃ヘリ
COD4MWの攻撃ヘリ

キルストリーク要素は今はちょっとごちゃごちゃし過ぎてる。
恐らくキルストリークというシステムはMW発祥だ。

3キルでUAV、
5キルで空爆支援、
7キルで攻撃ヘリ支援。

連続でキルすることでこれらの支援を要請でき、これによって形勢逆転できる場面も多かった。

 

MW2から「10連続キル」などの大それたキルストリークが登場し、そのせいでチキンプレイ、定点待ちなどが増えたため、若干質が落ちた気がする。

やっぱりMW程度のキルスト量が丁度良い。

MWの魅力⑤ソープのモヒカン頭

SOAP
SOAP

魅力として紹介するのもかなり違和感があるのだが、プレイヤーに向けたサプライズの一つに「ソープの髪型」がある。
MW1でのプレイアブルキャラクターとして、プレイヤーと一緒に成長し、仲間の死を乗り越えてきたソープ。
そんなソープが、実はガチムチモヒカン野郎だという事実を、MW2で唐突に突きつけられる。

正直最初は受け入れられなかったが、MW3をプレイ中にやっとその事実を受け入れられた。(だいぶながい)

MWの魅力⑥誤植による大事故

MW2にて、敵テロリストにスパイとして潜入した、CIAの工作員「ジョセフ・アレン」をプレイするシーンがある。
あの「ロシア空港大虐殺ミッション(No Russian)」のことだ。

ミッション開始前、テロリストリーダーのマカロフは「殺せ、ロシア人だ。」とプレイヤーや仲間に向かって言う。

そしてゲートが開き空港内へ進入すると、当然そこには大量のロシア人(一般市民)がいる。
そしてマカロフの指示通りにロシア人を殺すと、速攻でゲームオーバーとなる。

何故こんな訳の分からないことになるのか?
原因は2つ。

まず、「殺せ、ロシア人だ。」が誤訳だということ。
この時マカロフは「Remember no Russian.(忘れるな。ロシア語は禁止だ。)」と言っていた。

「Russian」を日本の翻訳スタッフが「ロシア語」では無く「ロシア人」と捉えたため、「上司の指示に従ったら怒られる」という具合に、マカロフを理不尽な上司みたいに仕立て上げてしまった。

そしてもう一つ、日本は「CERO」というゲーム規制を牛耳る組織が存在しており、彼らのせいで罪の無い民間人を殺せなくなった。

海外版では、一般市民を殺しても殺さなくてもゲームは成立する。
でも日本語版は殺したら即ゲームオーバー。

 

「Russian」の誤訳、そして「日本版特有の規制」という2つの奇跡が合わさって、本物の大事故が起きてしまったのだ。

これはもはや魅力と呼ぶに相応しい。

Call Of Dutyで一番面白いのは「Modern Warfare」シリーズ:まとめ

個人的見解で、FPSの歴史について勉強不足な個所もあるため、結構推測が多い記事となってしまった。
もうMWから離れて10年近く経つが、それでも心に深く残っている。

きっと今改めてプレイしたら物足りなさを感じることだろう。

シージという神ゲーもあるし。

CODはビッグブランドで未だに毎年新作を発表しているが、その人気は少しずつ落ちているように思う。
というか「世間が何を求めているか?」を気にしすぎているように思える。

ちなみに言うと今では終局だが、少し前までCODシリーズは「未来系」に走っていた。

これは明らかに「タイタンフォール」からの影響である。
タイタンフォールはウォールランやら二段ジャンプやらを携え、そして「タイタン」という最強のアイディアを投入しFPS界に衝撃を走らせた。

この衝撃は「MW」にも通ずるものがある。

当記事でも書いたが、タイタンフォールの開発陣の中にはInfinity Wordの主要社員も存在する。
だからか、タイタンフォールの開発陣は「どうすればユーザーが楽しめるか」を明らかに分かっている。

タイタンフォール2もそうだった。
「Live Fire」という神ルールも登場させた。

 

僕は当記事を通してMWの素晴らしさを伝えたかったのだが、「Infinity Word最高」という事ばかりを伝えてしまった気がする。

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