オープンワールドゲームの魅力・楽しみ方を力説する

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僕はオープンワールドゲームが大好きだ。
現実ではできないことがなんでもやれるところに魅力を感じる。

特に、「Grand Theft Auto」シリーズや「Fallout」シリーズには膨大な時間を費やしてきた。

今回のエントリーでは、そんな「オープンワールドゲームの魅力」をとことん語っていきたい。

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オープンワールドとは

まずは簡単に「オープンワールド」について説明する。

オープンワールド(Open World)とは、英語におけるコンピュータゲーム用語で、舞台となる広大な世界を自由に動き回って探索・攻略できるように設計されたレベルデザインを指す言葉である

引用元:wikipedia:オープンワールド

オープンワールドとは

ゲーム内に「ステージ」という概念がなく、最初からいきなりマップを縦横無尽に移動できるゲーム。
それが「オープンワールド」だ。

 

ゲームによっては「解放」や「アンロック」していくことで行動範囲を広げていくものもあるが、個人的にはいきなり制限の無い世界に放り出された方がアツイ。

オープンワールドで有名なゲームと言えば、間違いなく「Grand Theft Auto」シリーズ(洋ゲー)だ。

もし有名な和製オープンワールドゲームを挙げるとするならば、「ゼルダの伝説」や「ドラゴンクエスト」等だろう。
しかし、これらのゲームはそこまでオープンワールド色は強くなく、むしろオープンワールドとして取り上げたら否定されるくらいだと思う。

逆にスーパーマリオのように、ステージクリア型のゲームはオープンワールドでは無い。

オープンワールドの楽しみ方

オープンワールドゲームはたいてい自由度が高い
ゲーム開始と同時に、プレイヤーは見知らぬ街にいきなり放り出される。

さぁ。お前の街を用意したぞ。後は好きに遊べ。
まるで製作陣からそう言われてるかのようだ。

もちろん基本的なミッションはあるが、この手のゲームのミッションはたいてい面白くない。(おい)
なんというかおつかい系のミッションばかりで、一つ一つのミッションに個性はそこまで感じられない。

オープンワールドはやはり“街”を題材としているだけあって、たいていのミッションが、

①〇〇へ行け → ドライブさせる
②△△を倒せ → 目標を殺させる

で終わってしまう。
この「やらされてる感」は時に苦痛だ。

一見すると、「これは何が面白いのか?」と思えてしまうが、ストーリーに魅力があれば、こういうおつかいミッションでも中々面白く感じる場合もある。

しかしオープンワールドにおけるミッションなんてお飾りだ。
本当の楽しみはミッションではなく、やはり“探索”だろう。

オープンワールドの楽しみ方①:探索できる

最近のオープンワールドの風景は半端ない。
とにかくグラフィックがきれいで現実よりも美しい景色を楽しめる。

オープンワールドの大半は都会が舞台なので、思う存分都会を歩き回ることができる。

特に僕は田舎出身なこともあり、昔から都会に強い憧れを抱いていた。
そんな憧れの都会を縦横無尽に歩き回れる。

それどころかカージャックして好き勝手ドライブできる。
田舎しか知らない僕にとって、都会でのハチャメチャは新鮮でとても楽しかった。

オープンワールドの楽しみ方②:普段行けないところに行ける

オープンワールドの楽しみ方②:普段行けないところに行ける
僕の中の何がそこにそんなに興奮するのか分からないが、「工事現場」とか「コンテナが積んである港の倉庫」みたいな、一般人が立ち入り禁止の場所に何故か興奮する・・・。

 

いや、興奮はしないがそういうところに入ってみたいと思ってしまう。

現実ではもちろん不法侵入になってしまうので入れないが、ゲームでは自由に入ることができる。

港の倉庫みたいなとこに並べられた大量のコンテナ。(洋画とかでよく麻薬の取引がなされているような)
あの憧れのコンテナを、間近で見るだけじゃなく上に登ったりできるのだ。
精神年齢の低い僕のようなバカにはそれだけでとても楽しい。

オープンワールドの楽しみ方③:役に入れる

オープンワールドゲームは、最初は“カオス”状態に魅力を感じる。

普段ならできないようなことをしまくるのだ。
例えば、人を殺しまくり、警察と戦い、街を地獄に陥れ、無限増殖する敵を倒し続ける。

最初は、そういった非日常感が確かに面白い。でも、カオスはすぐ飽きる。
逆に、“ロールプレイ(役に入る)”の方が長続きしたりする。

例えば、「私は自警団」という設定でプレイする。
夜の街をブラブラと巡回し、その辺のゴロツキ共を見つけては拳で説教する。

中にはモノホンのチャカを持ったヤバい奴もいるわけで、そういう奴に当たった場合は逃げる。
ひたすら逃げる。

普通のプレイなら、こんなゴロツキ共はロケットランチャーで存在を否定してあげるのだが、いかんせん今日の設定は自警団なので、使える武器は己の拳のみ。仕方ないので逃げる。

また、「タクシーの運転手」という設定でプレイもできる。

まずタクシーを見つけ、ドライバーを引きずり降ろし、ジャック。
追いかけてくる間抜けなドライバーを横目に颯爽と逃走。
後は本当のタクシー運転手になりきり、お客さんを乗せる。
ちゃんと制限速度や交通ルールも守る。
実はこの手のゲームで交通ルールを守るのはかなり難しい。

そのためフラストレーションが溜まってきてしまい、ついにお客さんを乗せたまま暴走。
歩道を突っ走り、ベンチや電話ボックスなどもぶっ飛ばしながら指名手配レベルを上げていく。

最終的にはお客さん諸共海へダイブ。
プレイヤーは車から逃げ出し助かったが、タクシーとお客さんは静かに海に沈んでいった・・・。
今夜のワイドショーで取り上げられること間違いなし。

こんな風に、オープンワールドなら脳内で自由に設定を作り楽しむことができるのだ。

 

では次項から、「オープンワールドの魅力」について紹介する。

オープンワールドの魅力

オープンワールドの魅力
オープンワールドの魅力は、やはり街。
逆に、街が魅力的じゃないスカスカなオープンワールドは全然面白くない

中には、「ゲーム史上最も広大なマップ」とかいう宣伝文句のゲームもあるけど、広さよりも“密度”の方が圧倒的に大事だ。
どれだけ広くても、景色が似たり寄ったりなら散策してても全く面白くない。

2億6500万ドル(約260億円)の開発費を費やしたというGTA5(Grand Theft Auto5)の街は、本当に圧巻。
街ががっつり作りこんであることはもちろん、おそらくどのゲームよりも夜景がキレイ。

山から見下ろした時のあの夜景は例えようの無い程にキレイだった。

今僕は、本当に一人で山にいるんだな」という孤独感もしっかり感じられた。

一人でドライブし、誰もいない丘の上に車を止め、車を降りた瞬間に聞こえる虫や鳥の鳴き声。
あたり一面真っ暗。

そして、遠くに見える夜景。
ボヤけてユラユラ見える。

街の方から聞こえる「サー…」っていう車の走行音、そういう環境音も心地良い。

あー。今僕は、一人なんだな。

ゲームなのにこの投入感
これぞオープンワールドの醍醐味である。

できることなら、プレイヤーを自由に座らせてあげたかった。
残念ながら、GTAシリーズには「座る」というコマンドが用意されていないため、プレイヤーは常に立っていないといけない。

僕はリラックスして夜景を見てるのに、それを投影させてるプレイヤーはただ突っ立ってるだけ。
細かいとこだけど、こういうところもしっかりケアされていたら、僕は現実ではなくGTAの世界に移住していたかもしれない。

オープンワールドゲームにハマった後、しばらく現実が楽しくなる

現実の街
僕がオープンワールドゲームを愛しているというのは伝わったと思う。
しかしオープンワールドの一番の魅力はやっぱり「プレイ後に現実の美しさに気づく」ということではないだろうか。

GTA5は確かに景色もキレイでオブジェクトの数もかなり多い。
しかし多いと言ってもしょせんゲーム。
ゲーム機本体の性能には限界があるため、画面内に無限のオブジェクトを表示させられるわけではない。
そのため、現実に比べるとどうしても街が小ザッパリしているのだ。

NPC(通行人)にしても、結局数十パターンの行動しか用意されていないため、「やっぱりこいつらはコンピュータだな」と寂しくなってしまう瞬間がある。
この街では自分以外誰も生きていない」という当たり前のことを感じるようになると、ゲームの世界に浸っているのが途端に寂しくなる。

「寂しさ」を感じるのは、特に全クリ後だ。

全クリ後も街を自由に散歩できるのだが、もう新しいイベントは何も起きないという事実が胸を締め付ける。
ここまで来るともう同じゲームをやることは無い。

が、代わりに現実の街がやたらと美しく見え始める
現実の街がやたらと美しく見え始める
この辺りから、最近始めた一眼レフの写真をちょいちょい挟んでいきます

 

実際に“街が生きている”ということを意識して外へ出ると、すれ違う人はみんな生きているし、ちゃんと目的を持って歩いているという事が伝わる。

入ろうと思えばどの建物にも入れる。
ゲームの中ではただの飾りでしかないお店も、現実ではちゃんとドアを開けて入ることができる。

自販機もちゃんと機能している。
ただの回復アイテムでしかなかったコーラも、現実ならちゃんと味わうことができる。

オブジェクトの数も圧倒的だ。
ゲームの中なら限られていたが、現実なら当然ながら無限。
変なことを言うが、落ちているゴミすら美しく感じるのだ。
現実の街3

コンビニに陳列されている商品も、ひとつ残らず全て意味がある。

壁に貼ってあるイベント告知チラシも、ゲームの中ではただの飾りだが、現実ではその時刻にはちゃんとそのイベントが開催される。

これが現実。現実の情報量。

落書きにもたぶんちゃんと意味がある
落書き

そして現実で見る夜景。
夜景
テレビ画面の四角い枠の中でしか観れなかった狭い夜景とは雲泥の差。

しかし何より嬉しいのは、「地球上全ての場所に行ける」という事実。
これがとにかく嬉しい。

“※これ以上進めません”という見えない壁に遮られることなく、自由に旅することができるのだ。

オープンワールドのデメリット

オープンワールドのデメリットとして真っ先に思い浮かぶのは、やはりミッションが面白くないこと。
正直、もう出尽くした感がある。

GTAシリーズを始め、クライム系のオープンワールドは既にいくつもリリースされている。
そしてそのほとんどが似たり寄ったりなのだ。

そもそもミッションのレパートリーを増やしにくいゲーム性なのに、GTAシリーズのパクリみたいなゲームが大量に出回っているので、どのミッションもほとんどどこかで見たことあるものばかりだ。

 

しかし、大事なのはやはり「街」なので、僕はあまり気にしていない。

オープンワールドゲームの魅力・楽しみ方を力説する:まとめ

オープンワールドゲームの魅力は、「現実ではできないことがやれる」と序盤で書いたが、実はこれは本心では無い。
僕は、「目的論」という考えを人生哲学に持っており、「できないことは何もない」と信じている。

つまり、「現実でもやろうと思えばカージャックもできるし、歩道を走ったり、暴走したりできる。」というブッ飛んだ考えだ。
しかし、そんなことをしてしまえば明るい未来はない。

「明るい未来がない」からやらないだけであって、選択肢としては現実でも暴走可能なのだ。

だから「現実ではできないことがやれる」を正しく言い換えると、「現実では“やろうと思えばやれるけどやらない事”を、ゲームでは実行できる」になる。

なぜ最後の最後にこんな風に哲学的にまとめたかと言うと、オープンワールドを通して「現実の面白さ」に気付けたからだ。

オープンワールドの魅力は偏(ひとえ)に、「自由度の高さ」、とりわけ「戦略の自由度の高さ」にある。
よくある和製RPGのように、「ここであーして、次にこーして、この武器を使ってラスボス倒してね」というような筋書きは無く、自分でトライ&エラーを繰り返し、自分の役を作りつつプレイする。

オープンワールドは確かに自由度が高い。
しかし、「自由度が高い」が故に自由度を意識してしまい、ゲーム終盤には「不自由さ」が際立って感じられる

とどのつまり、「確かにこのゲームは自由度が高かったけど、もっと自由なゲームがしたい」と感じるようになる。

そしてそれを追い求めていると、自分が求めているのは「自由度の高いゲーム」ではなく、「本物の自由」であると気付く。
本物の自由とはもはや現実だ。

現実なら、やろうと思えばなんでもできる。

犯罪は、道徳的な価値観を抜けば、してはいけないわけではない。
犯罪を犯した後の結果と、犯さなかった結果を天秤にかけ、もし犯した後の方が幸せになると確信できるなら、犯しても構わない。
ただ、自分を含む大半の人が「犯罪を犯さない方が幸せになれる」と考えているから犯さないだけであって、選択肢としてはちゃんと存在している。

 

めちゃくちゃ大げさに書いたが、オープンワールドゲームを通じ、つまらない仕事、嫌な人間関係に支配されているこの現実が、いかに自由で面白いかを再確認できた。

最後に、個人的にドハマりしたオープンワールドゲームを紹介して終わりにします。
ありがとうございました。

個人的 オープンワールドゲームランキング ベスト3

第三位:セインツロウ2

Saints row2

ここまでストーリーが気になったゲームは他に無いかも。
成り上がりギャングものだが、かなりシリアスで、仲間の死に様や、敵への報復シーンなどには胸が熱くなるものがある。
シリーズは4まで。
3以降は本格的なバカゲーだが、2まではシリアス。

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第二位:Grand Theft Auto5

Grand Theft Auto5
本エントリーにて何度も登場したゲーム。
景色のきれいさは一級品。
登場人物も個性的で、ストーリーもちゃんと面白い。

しかし、一番の魅力は「設定(オプション)の細かさ」にある。
オープンワールド系クライムゲームの先駆者というだけあってか、ユーザーに対してかなり親切だ。

次世代機リニューアル版のGTA5では、FPSよろしく一人称視点でプレイできる
この時点で最高。

車の運転も一人称視点でできる。
ヨダレもの。

良く似たゲームに「ウォッチドッグス2」があり、街の雰囲気やゲーム性などはこちらの方が面白いのだが、ドライバー視点の不自由さ、一人称視点が無いとの理由から、GTA5の方に軍配を上げざるを得ない。

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第一位:Fallout4

Fallout4
ジャンルとしては一応RPGになるのだが、これぞ正しくオープンワールド。
なぜなら座ることができるから・・・。

いや、魅力は他にもたくさんある。

核戦争後の荒廃した街を自由に散策できるゲームは他に無い。
しかも街の密度が半端ない
街が凄くゴミゴミしているのだ。

しかも、全クリ後の配慮もある。
イースターエッグ」だ。

イースター・エッグ(Easter egg)とは、コンピュータのソフトウェア・書籍・CDなどに隠されていて、本来の機能・目的とは無関係であるメッセージや画面の総称である。ユーモアの一種。多くの場合、企画・開発スタッフの一覧などが隠されているが、ちょっとしたゲームなどの場合もある。また、アニメーションや音楽を伴って表示されることもある。
これらを「イースター・エッグ」と呼ぶのは、キリスト教の復活祭の際に、装飾した卵(イースター・エッグ)をあちこちに隠して子供たちに探させる遊びにちなむ。

引用元:イースター・エッグ (コンピュータ) – Wikipedia

例えば、ウォーキングデッドの1シーンが再現された風景があったり、死体の位置やオブジェクトのデザインが明らかに「グッドウィルハンティング」を想起させるものであったり、警察署に落ちていた犯罪者名簿に「自動車窃盗」の表記があったり・・・。
※自動車窃盗とは、英語でGrand Theft Autoのこと。

 

そんな隠し要素が溢れているので、散策がめちゃくちゃ面白い。

荒廃した世界でサバイバルしてみたい方は、ぜひ一度プレイしてみてほしい。

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