伝説のストリートアクション「ジェットセットラジオ」の感想と魅力

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中学時代に鬼のようにやり込んだ神ゲー「Jet Set Radio(ジェット・セット・ラジオ)」について語る。
筆者は中学の頃から「既に廃れたタイトル」をプレイするのが好きで、当時の時点でJSRは中古ゲーと化していた。(そもそもドリキャスが生産終了して何年か経っていた)

しかしラッキーなことに、既にレア化していた
・初代ジェット・セット・ラジオ
・ジェット・セット・ラジオ・フューチャー
・デ・ラ・ジェット・セット・ラジオ(アーケード版)
を全てプレイすることに成功。

というわけで、JSRの魅力をしっかり語っていく。

「レトロゲーシリーズ」について
昔ドハマりしてたゲームの感想を書くシリーズです。
ほとんどのタイトルが今手元に無いので、当時の記憶を思い出しながら書いています。
だから、「そんな要素無かったし」という記憶違いがあるかもしれません。 その時はアレです。ごめんなさい。

「ジェット・セット・ラジオ」の詳細

タイトル ジェット・セット・ラジオ(略称:JSR)
発売日 2000年6月29日
プラットフォーム ドリームキャスト
ジャンル ストリートアクション
タイトル ジェット・セット・ラジオ・フューチャー(略称:JSRF)
発売日 2002年2月22日
プラットフォーム 初代Xbox
ジャンル ストリートアクションアドベンチャー
特徴

・全キャラ「ローラーブレード」を履いているので、操作の癖が凄い

・クールでかっこいいBGM群。

・当時は画期的だった「トゥーンレンダリング」による3D描写がガチハマリしている

・やり込み要素があるのでかなり長く遊べる

どういうゲーム?

ローラーブレード(ローラースケート)を履いたキャラクターを操作し、街中をグラフィティで埋め尽くすゲーム。
ストーリー上は敵対している「他の派閥」との戦いが主だが、「ケイサツ」や「キドータイ」なども敵として現れるので、彼らの攻撃をかわしつつ街に落書きしていく必要がある。

最終的には「スコアアタック」にハマる事になるが、マップ研究を重ねると、ほぼ全てのマップにおいて「一度も足を地に着けずにアクションコンボを繋げることが出来る」と気付く。

そしてそれをノーミスで時間いっぱいまで繋げることでスコア上限に達し、隠しキャラがアンロックされたりする。

当時は斬新な「オンラインシステム」

ドリームキャストは、「オンライン」を取り入れるという時代を先取りし過ぎたハードだった。
そしてJSRはドリキャスの販売元と同じSEGAなので、恐らくだがそのオンラインを活かそうとしてきた。

それが「グラフィティのダウンロード(またはアップロード)」だ。

ネットに繋げて、そこからダウンロードすることで初めて追加される公式グラフィティがある。

また、自作グラフィティをオンライン上で公開もできる。
他プレイヤーが公開したものをダウンロードもできる。

今でこそ「レースゲームのボディペイント」などでよく見かけるシステムだが、当時は斬新なシステムだったに違いない。

補足
「レトロゲー紹介」というコンテンツで紹介しているので誤解を生んでるかもしれないが、筆者がJSRを初めてプレイした時にはもう既に中古落ちしており、ドリキャス自体のオンラインサービスが終了していた。
だから実際にオンライン事情がどれだけ盛り上がっていたかは分からない。

初代JSRの発売日が2000年で、僕が初めてプレイしたのが確か2005年とかだったと思う。

ドリキャス1の神ゲー。初代「ジェット・セット・ラジオ」

ドリキャス1の神ゲー。初代「ジェット・セット・ラジオ」

JSRを始めるまで

誰かから譲ってもらった、いろんなゲームの裏技がまとめられた本「大技林だいぎりん」。
何故だか僕は時代遅れなハード「ドリームキャスト」にハマっており、大技林では、そのドリキャスの章だけを何度も繰り返し読んでいた。

ドリキャスはタイトル数が少ないので、逆に読んでいて楽しい。
そしてずっと気になっていたのが「ジェットセットラジオ」というゲーム。

当時中学生だった僕は、その「ジェットセットラジオ」をプレイしたくていろんなゲームショップを彷徨った。
そしてやっと「VITA 大牟田店」という小さいゲームショップで見つけた。(ちなみにVITAは他のショップに置いてないマニアックなドリキャスソフトもたくさんあるので、今後も足しげく通うことになる)

運命の初プレイ。確かタイトル画面には「ジェットセットラジオ」のロゴとプレイ中の映像が流れる。
この時点でもう心奪われている。

僕は当ブログでも度々語っているが、小さい頃から都会に対する憧れがあった。
だからこそJSRにも憧れたのだが、それでも「JSRがどんなゲームか?」についての情報は、ケータイやPCなど持っていない当時の僕にとって、大技林に使われてるキャプチャ画像しか無かった。

「このゲーム、なんか都会っぽい」
ただそれだけで欲しくなったゲーム。

 

だから実際に起動してみて、100%理想通りだったので安心した。

クールなアクションにドハマリ

当時の体験を思い出しながら執筆しているが、JSRをプレイして速攻で「難しい」と感じたのを覚えている。
マリオで言うと、ずっと氷のステージのような印象。

JSRはプレーヤーがローラーブレードを履いてるので当然滑る。
それを上手く制御し、キャラクターを立体的に動かさないといけない。

しかし、(癖が強いゲーム全般に言えることだが)慣れたら凄く面白い。

キャラクターに理想通りのアクションをさせ、目的の場所まで移動する。
ただそれだけで爽快感が凄い。

地味に嬉しい「破壊描写」

あまり語られないが、JSRの魅力のひとつに「破壊できるオブジェクトが多い」というのもあると思う。

破壊と言っても、プレイヤーがそのオブジェクトに触れると、それが無条件でガシャンと崩れ落ちるだけなのだが、そのオブジェクト数が、当時のゲームとしては相当多かった気がする。

街に設置されてる看板やマガジンラックなど、そういうものを一々破壊していくのが本当に気持ち良かった。

めちゃくちゃかっこいいサウンドトラック

本作のメインコンポーザー「長沼英樹」氏が手掛けるかっこいい楽曲群。
ジェットセットラジオに使われた音楽たちは「長沼サウンド」と呼ばれ、高い中毒性がある。

どの曲も全体的にテクノ系の雰囲気だが、いくつかバンドサウンドもあり、ジャンル自体は統一されていない。
しかしどことなく「ジェットっぽい音楽」という共通点がある。

ちなみに「スケボー」や「スノボー」など、エクストリーム系スポーツを題材としたゲームは総じて音楽も良いが、JSRは(良いか悪いかは別として)群を抜いて個性が強い。

サントラの傾向として、
・初代JSR → キッズが好きそうな明るい雰囲気
・フューチャー → ゴリゴリなクラブミュージック
という違いがある。

 

どちらも違ってどちらも良い。

巨大箱庭ゲーへと進化。「ジェット・セット・ラジオ・フューチャー」

初代JSRにドハマリし、どうしてもJSRのサントラが欲しくなった。
そして僕は近所のCDショップに問い合わせ、JSRのサントラを取り寄せてもらった。
しかしスタッフ曰く、どうしても初代JSRのサントラは手に入らなかったらしく、仕方なく「JSRF」のサントラを取り寄せてもらった。
つまり僕は、まだ未プレイのゲームのサントラを先に買ってしまったのだ。

ワクワクしながらそれを聞いてみると、慣れ親しんだJSRとはまた違う形でかっこいい。
JSRが大人になって帰ってきたという感じがした。

おかげでなんとなく「JSRFがどんなゲームか」が分かった。

その後しばらくして、地元のGEOでたまたまJSRFが2000円で売られていた。
まだXboxすら持っていなかったのに、あまりの嬉しさに衝動買い。それから1年程してXboxを購入。
そこで初めてJSRFをプレイした。

結局、「JSRFをプレイしてみたい」と考えてから、3年近く経ってからのプレイとなった。

初代より明らかにスケールアップした

初代より明らかにスケールアップした

JSRFをプレイしてみて、明らかにスケールアップしていた。

ローラーブレードでキメるトリックの数も増えているし、アクションも増えている。
そして街もより広く、オープンワールドになっている(前作ではステージ形式だった)

そのスケールの違いから、ドリキャス → Xboxへのハードの進化も体感した。

また地味に「サントラに収録されていない曲がたくさんある」という事も知った。

でも何故か、初代ほどドハマリしなかった

初代の頃のような熱量は注げなかった。
たぶんその原因は4つ。

①街全体に漂う謎の廃墟感。活気が無い。

②難易度大幅ダウンに伴うやりがいの低下

③「ダッシュボダン」が廃止されたこと(爽快感の低下)

④街が広くなり過ぎて、「無限トリックを決めれる場所」を探すのがダルかった

上記の理由から、JSRFにはそこまでハマれなかった。
でもそれは初代と比較してという事であり、他ゲームと比較すると相当やり込んだ方である。

とにかく、JSRFのサントラをMDで聴きまくった僕にとって、JSRFのプレイはもはや「夢」の領域だった為、「崇高なゲームを本当にプレイできてる」という事がとにかく嬉しかった。

 

それを抜きにしても、JSRFが神ゲーであることに違いはないが。

アプリ版やアーケード版の「ジェットセットラジオ」をプレイしてみて

2013年。
iOSアプリやXbox360・PS3で「ダウンロード版」が発売された。

内容は初代JSRと変わらず、操作方法が若干現代向けにアレンジされているだけ。
(実際には「デ・ラ・ジェット・セット・ラジオ」という初代のバージョンアップ版にアレンジを加えた物)

「あの神ゲーが久しぶりにプレイできる」と思い喜んでダウンロードしたのだが、やはり時代を感じる・・・。
改めてプレイすると、当時のようにハマることは出来なかった。

伝説のストリートアクション「ジェットセットラジオ」の感想と魅力:まとめ

アーケード版のプレイですらもう7年近く前だ。
それからは一度もプレイしてないのに、未だに心に残っている。

ちなみにどうやらアーケード版がプレイできるのはPS3の世代までで、今の世代のゲーム機ではプレイできないらしい。

でもPlay Station Nowという定額サービスに加入していれば、プレイできる。

参考:ジェットセットラジオ | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

興味がある方は是非プレイしてみて欲しい。