1000周回はプレイしたゾンビFPS「LEFT 4 DEAD」の魅力と感想

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10年ほど前、4人で協力し脱出を目指す「LEFT 4 DEAD」というゾンビFPSが発売された。
先日「「LEFT 4 DEAD」の予告トレイラーが素晴らしい理由」という記事を書いたが、いよいよこの作品の本編について触れる。

ちなみに最近、本作の遺伝的続編にあたる「Back 4 Blood」というゲームの開発が進行しているという話が出ており、そのニュースもまた本作を思い出す要因となった。

というわけで、思い出しながらで恐縮だが、「LEFT 4 DEAD」と、その続編「LEFT 4 DEAD2」の魅力を思う存分語っていきたい。

新作についてのニュース記事:新作Co-opゾンビFPS『Back 4 Blood』発表!─開発は『Left 4 Dead』『EVOLVE』のTurtle Rock Studios | Game*Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト

「レトロゲーシリーズ」について
昔ドハマりしてたゲームの感想を書くシリーズです。
ほとんどのタイトルが今手元に無いので、当時の記憶を思い出しながら書いています。
だから、「そんな要素無かったし」という記憶違いがあるかもしれません。 その時はアレです。ごめんなさい。

「LEFT 4 DEAD」シリーズの詳細

タイトル LEFT 4 DEAD(レフト・フォー・デッド)(略称:L4D)
発売日 2008年11月18日
プラットフォーム Windows/Xbox 360
ジャンル FPS, ホラー, シューティング
タイトル LEFT 4 DEAD2(レフト・フォー・デッド2)(略称:L4D2)
発売日 2009年11月17日
プラットフォーム Windows/Xbox 360
ジャンル FPS, ホラー, シューティング
特徴

・体力の薄い大量のゾンビをなぎ倒していくのが気持ち良い

・ゾンビ1体は全然脅威じゃないけど、複数になると途端に手応えが発生する絶妙なゲームバランス

・周回プレイを前提とした、1ゲーム40分程度のインスタントなプレイが非常に気持ち良い

・敵の出現がランダム&AI制御なので、パターンが決まらず繰り返しプレイしても飽きない

・「単独行動をすると死にやすい」というホラー映画さながらの臨場感

どういうゲーム?

どういうゲーム?

本作は一本の映画という設定だ。
4人の登場人物は「キャスト」という事になっており、プレイ前のローディング画面ではそのステージの「映画ポスター」が表示される。

ゲームプレイは「コース」になっており、基本的に一本道だ。
そしてその一本のコースの中で、マップにもよるが、だいたい4~5つのステージに分割されている。

各ステージのゴールは「セーフハウス」だ。
つまりプレイヤーたちは、セーフハウスからセーフハウスへと移動を繰り返し、最終的に救助ヘリや船に乗り、脱出してゲーム終了ということになる。

終了後、映画さながらのエンドロール(リザルト)が流れる。

この一連のマッチはだいたい40分くらいなので、「ストレス解消の為に一日ワンプレイ」みたいなライフスタイルにもハマる。

とにかく「L4D」でしか味わえない爽快感がある

とにかく「L4D」でしか味わえない爽快感がある

現状、PS4ではL4Dシリーズをプレイすることが出来ない。
だから僕L4D欲を満たすために、「Call of Duty」のゾンビモードだったり、懐かしの「House of the dead(Playstation Nowでプレイ可能)」をプレイしたりした。

しかし当然だが、どれもL4Dとは全く違う。
L4Dが気持ち良過ぎる

 

僕はモンスター系FPSには以下を求める。

・敵が大量に出現すること
・敵の体力が薄いこと
・ちゃんと敵がノックバックすること

(とは言っても、これらはL4Dのせいで染みついてしまった性癖だ。)

さて、ほぼ同じような難易度で、「弱い敵が大量に出る(L4D)」「硬い敵が少し出る(CODのゾンビモード)」という違いだと、好き好きではあるが、やっぱり前者の方が爽快感が増す。

「敵のノックバック」については正直記憶が曖昧なのだが、L4Dは確かあったと思う。

例えば「HPが0になるまで、どれだけの攻撃を食らおうとも全くひるまずに近づいてくる」という敵だと、ヒットしてる感じがせずあまり気持ちよくない

でもこちらの攻撃に対して敵がちゃんとリアクションをしてくれたら、爽快感が一気に増す
もちろんその分難易度が激減するが、それを踏まえたバランス調整だと嬉しい。

というわけでL4Dは、雑魚敵が大量に出てくるので、プレイしていて最高に気持ちが良い。

ゾンビ映画の世界では、単独行動は死ぬ

ゾンビ映画の世界では、単独行動は死ぬ

L4Dのゲームバランスは本当に優れている。
本当に「4人で力を合わせる」というプレイスタイルを前提としないと、簡単にゲームオーバーになってしまう

L4Dには基本的にはウェーブがある。
敵が大量に来る時もあるが、平常時はチラホラと雑魚がいるだけなので、つい油断して単独でアイテム散策に出たりする。

しかし「特殊感染者」はそういうプレイヤーを狙って攻撃してくる。
特殊感染者の中には、他プレイヤーが救援しない限り対象者が開放されない拉致系の攻撃もある。

それを食らうと、体力マックスのプレイヤーでも一気にダウン状態に入ってしまう。
しかも特殊感染者は「プレイヤーの死角から沸く」というシステムなので、単独行動してるプレイヤーの周りに特に沸きやすい。

他にも、「雑魚ゾンビの攻撃を食らうと、その瞬間移動スピードが落ちる」という仕様もあるで、雑魚相手でも油断できない。
集団に囲まれて継続的に攻撃されたら、そこからほぼ移動できなくなるので、結果的にすぐに殺されてしまう。

だから何があっても仲間から離れてはいけない。
この制約こそL4Dの魅力だ。

特殊感染者がめちゃくちゃ面白い

特殊感染者がめちゃくちゃ面白い
 

4人のチームワークを乱すために、フィールド上にはあらゆる刺客が潜んでいる。

例えば、
・長い舌でプレイヤーを巻き取り身動き不能にする「スモーカー」
・プレイヤーに飛び掛かりそのままマウントを取り続ける「ハンター」
・プレイヤーの近くで爆発し胆汁をかける「ブーマー」
など。

ちなみにブーマーに胆汁をかけられたプレイヤーは、雑魚ゾンビを大量におびき寄せてしまう。

ただ、これらの特殊感染者も実際はそこまで脅威では無い。
でも「マジかよこのタイミングで・・・」というシーンで遭遇したら、ガリガリ体力を消耗させられる。

この何とも言えない絶妙なゲームバランスが癖になる。

「脱出」がクッソ熱い

最終ステージのゴールは「セーフハウス」ではなく「脱出」だ。
これはどのコースでも一貫して同じ。

そしてこの脱出が僕は大好きだった。

大量の敵をなぎ倒し、やっと到着したヘリに乗り込む。
乗り込むことに成功したら、そのプレイヤーはゲームクリア。

でも失敗したら、志半ばで息絶える。

もし4人全員が倒れ、誰一人として脱出に成功しなかったら、そのステージを直前からリスタートする事になる。
でも一人でも脱出したら、残り3人はエンドクレジットで「死亡」扱いとなり、ゲームが終了する。

40分近く助け合ってきたので、プレイヤーとしてはやっぱり4人全員で脱出に成功したい。
でもそうは行かない。

やろうと思えばやれるけど、中々上手い事行かない絶妙な難易度なのだ。

今までチームの足を引っ張ってきたヘタレプレイヤー。
しかし他3名の上級者プレイヤーのおかげでなんとか終盤まで生き残れた。
そして脱出時、他3名がダウンし、彼らが「逃げろ!」と言ってくれたので、仕方なく足手まといだった自分だけが脱出ヘリに乗る・・・。
 

こういうドラマもあるのだ。

「タイタンフォール」というFPSシリーズもそうだが、マッチのラストが脱出で締めくくられるゲームは本当に熱い。

特殊感染者となってプレイヤーと戦う「PVPモード」も熱かった

対戦(Player vs Player)モードでは、念願(?)の「ゾンビ」になることが出来る。

4 vs 4の総勢8人での戦い

チームは「生存者側」と「感染者側」に別れ、それぞれ1ステージごとに攻守交代を繰り返す。
つまり対戦モードは、通常40分でクリアできるコースだとしたら、その倍の所要時間が必要なので約80分かかる。

感染者側のプレイヤーは、先ほど紹介した「特殊感染者」の誰かになり、生存者たちに襲い掛かる。
そして生存者がセーフゾーンに到着するのを阻止する。

攻守交代したら、今度は自分が生存者側になりセーフゾーンを目指す。
各ステージごとに進んだ距離の長さで勝敗が決まった記憶がある。

通常のモードでは、特殊感染者は「Air Directer」というL4D特有のバランスシステムによって監視されている。
しかし対戦モードでは、生きたプレイヤーが、自分の判断でスポーン箇所を決め、プレイヤーに襲い掛かってくる。
その為イヤらしさが全然違う。

難易度も跳ね上がるし、通常のプレイとはまた違ったしつこさがある。

対戦モードは所要時間が長いのがネックだったが、本当に面白かった。

正統進化した「Left 4 Dead2」

正統進化した「Left 4 Dead2」

L4Dは、1の発売からちょうど1年後に続編をリリースした。
しかも内容を正統進化させて。

 

概念的な部分に一切影響を与えず、一部をパワーアップ。

大まかな変更点は、
・近接武器の登場
・「アドレナリン」などの新しい回復アイテムの登場
・日中のマップも登場するようになった
・新しい特殊感染者
くらいだった気がする。

しかしちゃんと面白い。
2のリリースから10年近く経つが、続編や類似ゲームが未だに登場してないことが不思議で仕方ない。

1000周回はプレイしたゾンビFPS「LEFT 4 DEAD」の魅力と感想:まとめ

というわけで、Left 4 Deadの魅力を語ってみました。
未だにゲーム実況者が時折プレイすることもありますが、コンテンツとしてはそう賑わっていません。

しかし、冒頭でも書いたように、L4Dの後継作「Back 4 Blood」の話が出てきています。
こちらがどの程度L4Dに似てるのか、もしくはスケールアップしてるのか気になりますね。

新作についてはまだ他の情報が無いので分かりませんが、L4Dについて、気になる方はSteam等でプレイされてみてはいかがでしょうか。

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Steam:Left 4 Dead