あなたの周りに、「狂ったようにFPSばっかりやってる廃人」はいませんか?
それが僕ぱっかんです。
何故FPSはこうも我々を魅了するのでしょうか?
というわけで本日は、FPSの面白さが分からない人に向けて、「FPSの魅力」を思いっきり語っていきたいと思います。
※FPSとは「一人称視点の“シューティング”ゲーム」に限定されますが、当記事は「一人称視点のゲーム全体」をFPSと捉えて話を進めます。
※関連記事は最後にまとめて紹介します
その前に…FPSとは?

FPSとは、プレイアブルキャラクター視点のシューティングゲームを指します。
一般的なアクション・シューティングゲームでは、主人公の後方にカメラがある「三人称視点」が定番ですが、そうではなく「キャラクターの実際の目線」を使ってプレイするのがFPS。
この視点だと「シューティング」ジャンルとの相性が抜群に良いのですが、必ずしも射撃が含まれるわけではありません。
その場合は「FPA(ファースト・パーソン・アクション)」と呼ばれたりしますが、まだまだ言葉の認知度が低いため、それらを総称して「FPS」と呼ばれたりします。
では次項より、「FPSの魅力」を語っていきます。
FPSの魅力①臨場感が凄まじい

「Rainbow Six Siege」で敵の銃撃を避けている
FPSの金字塔「Rainbow Six Siege(R6S)」では「弾道」が表現されています。
発砲された弾丸が通過後、そこに薄く白い煙の線が残る現象ですね。
FPSだと、真横に残ったその弾道を見て、本当に自分の横を弾がかすめた事が分かります。
後10cmでもそちらにズレてたら被弾してた・・・。
そういう「戦場の恐怖」がリアルに感じられます。
他にも、敵が投げたフラググレネードが正に自分の目の前に転がってきた時の「終わった・・・」という絶望感。
プレイヤーは画面の前で、死ぬまでの1秒間を待つしかない、このなんとも言えない時間、最高です。
強敵から逃げる時もそう。
人気バトロワゲー「APEX」にて、激しい撃ち合いの最中、圧倒的な力量さを感じ一時退散。
敵に背を向けて全力で逃げ始めると、後ろから敵が追いかけてくる音がします。
そして敵の弾道が自分の左右をかすめていく。
被弾したら死ぬので、ダメ元で自分もジグザグに動きながら一目散に逃げる。
それでも被弾した他の味方は目の前や横で倒れていき、それを横目に「自分だけでも生きる!」と物陰目指して走り続ける・・・。
TPS(三人称視点)では「プレイヤーの後方を確認しながら走り続ける」事が可能ですが、FPSだと実際にプレイヤーを振り向かせないと後方を確認できません。
でもそんな事をしたらスピードが落ちるので、退散中に後方確認なんか出来ない。
この状況はさながらパニック映画。
後ろから強敵が来てると分かってるけど、具体的な状況を確認できない。
何故か自分の背中側がちょっとくすぐったくなるような、そんなガチの恐怖感。
(眉間に鉛筆を近づけた時のような感覚)
こんな感覚が味わえるのはFPSだけ。
FPSの魅力②キャラクターへの没入感が最も強い

「Fallout4」で楽しめる、崩壊した街
先ほどの「臨場感が凄まじい」の項目でFPSの世界に引き込めたと自負してますが、FPSの魅力はまだまだありますよ。
「臨場感」とちょっと似てますが、「キャラクターへの没入感」もFPSの魅力の一つ。
僕が25年近いゲーム遍歴の中で一番ハマったRPG「Fallouot4」では、主人公は荒廃した「ヒャッハー」な世界の中で、誘拐された我が子を探す旅に出ます。
「我が子を取り返す」という単純明快で入り込みやすいストーリーと、「荒廃した世界で何をしてもいい」という圧倒的自由度。
それを一人称視点で体感出来るのです。
何故かVRゴーグルを装着してる気持ちになれます。(Fallout4は実際にVR版も発売されている)
また、戦争FPSの「Call of Dutyシリーズ」では、ムービーシーンも一貫して一人称目線です。
・一国の大統領が処刑される(大統領目線)
・核爆発に巻き込まれてヘリが墜落する(搭乗者目線)
こういうイベントも、本人目線でしっかり(絶望感を)楽しめます。
特に「処刑シーン」は、テロリストから銃口を向けられた時のあのゾクゾクッとする感じも体感できたし、発砲された後に視点がうなだれた瞬間、「あ、本当に死んだ・・・」と、宇宙を感じました。
FPSの魅力③低いカメラ位置だからこそのスピード感

レースゲームのプレイヤーなら知ってるかもですが、「後方視点」より「ドライバー視点」の方が疾走感が感じられます。
それと同じで、FPSはカメラ位置がTPSよりも低いので、TPSに比べてスピード感があります。
だから単純に移動してて楽しい。
例えば現実で、時速10km程度しか出せないラジコンカーでも、それに搭載されたカメラではかなり速く移動してるように見える。
「視点が低いからこその窮屈さ」は確かにありますが、だからこその疾走感もあります。
この疾走感に憑りつかれた筆者は、もうFPS以外のゲームをプレイしたくなりません。
ボンバーマンとかもFPS視点でやりたい。
FPSの魅力④一番「射撃してる感」が強い
FPSの射撃にハマると、TPSの射撃が「なんかプチプチやってるなー」程度にしか感じられなくなります。
単純に「視点と銃との距離」が違うので当然ですが、「ADS(覗き込み)」の有無も大きい。

APEX:銃の覗き込み(ADS)
TPSでは、銃を構えてもプレイヤーの後方からちょっとズームするだけの場合が多いですが、FPSだと、銃のサイト(アイアンサイト)を覗き込みます。
これは実際の銃の狙い方と同じなので、そりゃもちろん狙いにくいです。
だからこそ「射撃してる感」も強くなる。
また、発砲時のエフェクト「発射炎(マズルフラッシュ)」も目前で体感できるので、尚、臨場感が凄まじい。
FPSの魅力⑤制限があるからこその情報戦が楽しい

「塀の向こう側に敵が居る」という状況。
TPSだと、カメラアングルを上手く操作すれば「キャラクターには見えないはずの塀の向こう側」が見えてしまいます。
その結果ヌルゲーと化します。
しかしFPSだと回り込まない限り向こう側は見えません。
もちろん不用意に回り込もうとすれば、待ち構えた敵にやられてしまう事でしょう。
だから推測します。
敵が向こう側で何をやってるかを推理します。
この駆け引きもFPSだからこそ。
FPSは制限が多いので、その分「情報戦」や「心理戦」を楽しめます。
FPSの魅力⑥「音」による状況把握が楽しい
FPSは、最もサラウンドの恩恵を享受できるゲームでは無いでしょうか。
FPSプレイヤーは基本的にヘッドフォンでプレイします。
ハイグレードな環境を用意できるなら、防音部屋でサラウンドスピーカーをセットしてプレイするのも良いですが、それでも繊細な音響を聴き取れるヘッドフォンの方が優位。
「R6S」でも音の情報はめちゃくちゃ重要。
敵がどの方面に居るのかを判断する必要もあるし、「木の床」を歩いてるのか、「コンクリート」を歩いてるのかの違いも聞き取り、その情報を基に更に敵の居場所を具体的に推測します。
これは別にFPSに限った特長ではないかもしれませんが、それでも「音の発生源」が「自分の居場所」から相対的に感じられるのはFPSだけ。
音による臨場感を思う存分楽しめます。
FPSの魅力⑦マップの景色やオブジェクトが良く見える

Fallout4に登場する「ダイヤモンドシティ」
TPS系のゲームでマップの細かいところを凝視すると、細かく作りこまれていないことが分かりますが、TPSは基本的にマップを俯瞰して楽しむゲームなので当然です。
対してFPSは、TPSに比べゴチャっとしたところまでしっかりと表現されている。
これはやはり「FPSの方がオブジェクトに近づける」からこそ、製作陣もしっかり描いているのだと思います。
個人的に好きなのは「APEX」の回復系アイテム。
「シールドセル」を使って回復すると、ちゃんと視点の中にアイテムが写り込みます。

シールドセル。ガスボンベのようなテクスチャが丁寧に描かれており、重量感が伝わる
細かいところで手を抜けないのもFPSの特徴ですね。
FPSの魅力7個。だから我々は廃人になる:まとめ
以上、FPSの魅力でした。
普段何気なくFPSをプレイしている方も、これらを意識するとより楽しめるかも?
というわけで戦場でお会いしましょう。
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